お忘れではありませんか?フィラリア予防
2026.07.18 コラム
蒸し暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
早いもので開院から2か月が経とうとしています。たくさんのご来院、本当にありがとうございます。
ご来院いただいた方々にはその都度お伝えさせていただいておりますが、明石市の皆様、今年のフィラリア予防はお忘れではないでしょうか。
「予防薬をもらいに行かないと!」と思っていても、忙しい毎日の中でついうっかり……ということは誰にでもあるものです。
しかし、今シーズンの予防を始めておかなければ、そろそろ取り返しのつかないことになるかもしれません。
今回は、改めてフィラリアという寄生虫の危険性についてお話しさせていただきます。
【 フィラリアとは 】
「フィラリア(犬糸状虫)」は、犬の心臓や肺の血管に寄生し、放置すると命に関わる重大な病気です。
皆様ご存じの通り、蚊が運んでくる病気ですが、実は「蚊と愛犬」だけでは感染は成立しません。フィラリアに感染している他のワンちゃんの血を吸った蚊が、運悪く皆様の愛犬を刺してしまった時に感染が起こります。
「今の時代、本当にフィラリアにかかっている犬なんているの?」と思われるかもしれません。しかし、私の過去の経験上、年に1件は必ずフィラリア陽性のワンちゃんが来院されていました。
「予防薬を1年与えられていなかった」 「数ヶ月だけ飲ませ忘れてしまった」
それだけのことでも、感染してしまう可能性は十分にあります。
また、野生のタヌキやキツネなどのイヌ科動物もフィラリアを保有しているため、日本のワンちゃん全員が予防していたとしても、感染リスクがゼロになることはありません。
実際、フィラリアの予防薬が確立されていなかった昭和の時代は、ワンちゃんの死亡原因の第1位がフィラリア症でした。恐ろしいことに、40年前のワンちゃんの平均寿命は、現在の約半分。この令和の時代であっても、感染に気づかず放置してしまった場合、最終的にはほぼ100%の確率で命を落としてしまいます。
さらに厄介なのは、感染初期は症状がほぼ出ないという点です。
「数年予防できていなかったけれど、元気いっぱいだから大丈夫」と思って検査をしたら陽性だった、というケースも少なくありません。
⚠️ 【重要】お家に残っている薬をすぐに飲ませないでください!
「忘れていた!」と気づいても、自己判断で去年の残り物などをすぐに投与するのは絶対にやめてください。もしすでに重度に感染していた場合、体内のフィラリアが一気に死滅し、アナフィラキシーショックを引き起こして命に関わる事態になります。 予防薬として販売されていますが、その正体は「寄生虫を殺すお薬」です。必ず動物病院で毎年検査を受けてから使用することを覚えておいてください。
【 当院でのフィラリア予防薬 】
当院では、フィラリア・ノミ・マダニをまとめて対策できる「オールインワン予防薬」として、以下のタイプをご用意しております。
・チュアブル(おやつ)タイプ
・錠剤タイプ
※スポット(首に垂らす)タイプもございますが、そちらはマダニ予防がカバーできないため、当院では上記のタイプを推奨しております。
【 投薬の期間 】
投与期間は「蚊の発生1ヶ月以内 〜 発生終息1ヶ月後まで」です。
フィラリア感染期間を推定する指標(HDU)にのっとり、当院では〖 5月中旬 〜 12月中旬以降まで 〗の予防期間を推奨しております。
また、近年は冬に活動する蚊の報告もございますので、1年を通して毎月投与する「通年予防」も効果的です。ぜひご検討ください。
《 フィラリア予防のまとめ 》
フィラリア症は、しっかりと予防していただければ100%防ぐことのできる病気です。
① 動物病院での血液検査(毎年、飲み始めに必ず必要となります)
② 5月中旬~12月中旬以降までの毎月予防(通年予防も有効です)
大切なご家族である愛犬を守るため、上記の2点を忘れないようよろしくお願いいたします。
「費用面で毎月の継続が難しい……」という場合も、どうぞお気軽にご相談ください。各種予防の割引などもご用意しております。
🐶「うっかり忘れてしまっていた」という飼い主様へ 🐶
今年度の予防がまだ始められていない方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
「うっかり忘れていたから、いつもの動物病院に行くのが少し気まずくなってしまった……」というお声を耳にすることがあります。
初めて来院する動物病院であれば、これまでの経緯も新しくお話ししやすいかと思いますので、どうぞお気になさらずリラックスしてお越しくださいね。
上のボタンより、WEB予約も承っております。
また、お電話でのご予約や、予約なしでのご来院でも診察いたしております。
皆様とワンちゃんのご来院を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
